a perfect circleのCD

Mer de Noms
THIRTEENTH STEP
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Mer de Noms
1. The Hollow 2. Magdalena 3. Rose 4. Judith 5.Orestes 6. 3 Libras
7. Sleeping Beauty 8. Thomas 9. Renholder 10. Thinking Of You 11. Brena
12. Over 13. Orestes(Demo)

00.05.23

評価:☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 10

始めに言っておこう。
僕はTOOLが大好きである。
a perfect circle(以下 A.P.C)はTOOLのVo.メイナードが在籍する別のバンドである。

僕は前前からメイナード・キーナンのTOOLとは別のボーカルスタイルも聴いてみたいと思っていた。
もっともっとメイナードの声をたくさん聞きたいのである。

あえてTOOLが陰とすればA.P.Cは陽の音楽であろうか。
そもそも僕はバンドのメンバーが別プロジェクトで活動する、ソロ作品を出す、といった 活動は否定派である。
所詮本来在籍しているバンドの亜流作品かクソ下らない自己満足に過ぎない粗悪品が多いからだ。

僕はTOOLのサウンドは全てを包括するロックの原点と捉えている。言葉では表現できないのはわかってる。
そしてA.P.Cはよりハードロックに歩み寄った(と言っては不適切だが)作品だと感じる。
メイナードの歌唱力も前面に押し出されていてTOOLが男性的で攻撃的なのに対し、A.P.Cは女性的で優しさが漂っている。

どちらも唯一無比な表現者メイナードがボーカルをとっているバンドだ、TOOLとA.P.Cのサウンドが 似ていると言えば似ている。しかしA.P.CのサウンドをTOOLではやることはできない。
メイナードがTOOLではできないサウンドをA.P.Cでやる。すばらしい活動ではないか。

TOOLがあれだけのビックバンドなだけにA.P.Cはお遊びなのかと思ったらそーじゃないらしい。
サウンドを聴けば一目瞭然。一聴瞭然。

コンポーザもメイナードではなくギターのBilly。
メイナードがビリーのデモを聴いて自分に歌わせてくれと誘ったらしい。

僕の愛するメイナードが気に入って、歌ってる音楽だ。
僕が嫌いなわけが無い。

レイジ→オーディオスレイブ、ドリームシアター→マルマズラー・LTE 等のように前身のバンド、 アーティスト本来のバンドのイメージを引きずらずに聴くことができるサウンド。

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THIRTEENTH STEP
1. THE PACKAGE 2. WEAK AND POWERLESS 3. THE NOOSE 4. BLUE 5.VANISHING
6. A STRANGER 7. THE OUTSIDER 8. CRIMES 9. THE NURSE WHO LOVED ME
10. PET 11. LULLABY 12. GRAVITY

03.09.16

評価:☆☆☆☆☆☆☆☆☆★ 9

耳を傾けるには薄いが音を止めるには至らない。
止めようとする行動は頭脳によって抑制される。

人間の悲しい営みに美しいほどリンクしたBGM
前作のクオリティを超えてるといっていいのだろう、
どこか人間を上から見下されてるようなサウンド。

今作品でも神がかったメイナードの、いや神の息吹が聞こえる。
メイナードの声を聴くと頭がおかしくなる。僕。

曲を最後まで持っていかない彼らのサウンドが良くも悪くも好印象。
盛り上がる前に終わっちゃうんだもん。

透き通ったメイナードの声さえも一大叙事詩の位置部でしかない。
乗り切れないグルーブがさらにフラストレーションを高める。これは有害だ。
ツインギターの作り方も非常に上手い。
何も勉強にならないほど。

↑Top


eMOTIVe
1. Annihilation 2. Imagine 3. Peace Love and Understanding 4. What's Going On
5. Passive 6. Gimmie Gimmie Gimmie 7. People Are People 8. Freedom of Choice
9. Let's Have a War 10. Counting Bodies Like Sheep to the Rhythm of the War Drums
11. When the Levee Breaks 12. Fiddle and the Drum

04.11.02

評価:☆☆☆☆☆☆☆☆☆★ 9

APCの3作目となる今作品は2004年大統領選挙参加を呼びかけてのリリース、愛と平和をテーマにしたカバー集。
たぶん何もかもが異作、というか異例。
何曲かはカバー元(原曲)を知っているが最初は聴いても分からなかった。
たとえばみんなが挙げるのがジョンレノンのイマジンだろう。

愛と平和を優しく分かりやすい歌詞で歌詞で優しく歌い上げるはずのあの曲。
重くダークで疲弊した歌声で美しく仕上げているのは流石。あんなアレンジはありえない。
歌詞以外は全く別物。ビートルズ好きな友達に聞かせたら激怒でした。

僕が知っていることで、
マーヴィンゲイ、エルビスコステロ、ジョニミッチェル
ほとんどが愛と平和をテーマにしたもの、絶望的なアレンジで原型をとどめてない。
全ての曲にre-arrengement by ― とクレジットされているが、原曲を踏み台に新たなAPCによる生命が吹き込まれた感じ。
全部の原曲知ってるわけじゃないけど、おそらく原曲のスピリッツはきっと受け継いでいるような気はする。

絶望的なアレンジと静かに穏やかに歌い上げることでより平和へのメッセージがより際立っているかなりの秀作!
僕なんかじゃレビュできねー。

すごい美しい。
以前、イラク戦争開戦直前Imagineが放送禁止になったことがあるらしいけど、ここでImagineをぶつけてくるあたりが またすばらしい。10曲目、数少ないオリジナル曲のプロモ。オフィシャルサイト(http://www.aperfectcircle.com/)の映像でのもろブッシュ攻撃がすごいと思いました。 しかし彼らから正式な政治的メッセージ等声明は出ていないとのこと。
音楽ってこーゆーのできるのすばらしいよね。
まぁ国の力には勝てないけど。
でも本気になれば何かが変わるんだって。

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http://www.aperfectcircle.com/
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