EXTREMEのCD

EXTREME
PORNOGRAFFITTI
V SIDES TO EVERY STORY
wating for the punchline
there is no god

V SIDES TO EVERY STORY
YOURS
1. Warheads 2. Rest In Peace 3. Politicalamity 4. Color Me Blind 5.Cupid's Dead
6. Peacemaker Die
mine
7. Seven Sunday 8. Tragic Comic 9. Our Father 10. Stop The World 11. God Isn't Dead?
THE TRUTH
Everything Under The Sun
12. T Rise'n Shine 13. U Am I Ever Gonna Change 14. V Who Cares?

92.09

評価:☆☆☆☆☆☆★★★★ 6

非常に政治色の強い作品。
暗喩暗喩で世の中に皮肉を込めた言葉遊びがおもしろい。
セカンド(ポルノグラフィティ)で確立した重厚なギターサウンドをさらに発展させ プログレッシヴに展開させた意欲作。
アルバムは3部作で構成されていて、YOURS、mine、THE TRUTH。
「V SIDES TO EVERY STORY」世の中は3つの視点から構成されているって意味。
あなたの見解、私の見解、そして真実。

サウンドは構築されたギターリフ、に効果的で完璧ではないかと思うオーバーダヴ。
バンドを支えるタイトなベースリズムに奇妙で心地よいリズムトリック。
美しいメロディライン。
かなり効く。

リズムの妙がすばらしい。すさまじくキク。
キーボード、ホーン、ストリングス、
ここまで凝った作品をどーすれば作ることができるのか、
コンセプトとしては未だに彼らの意図を完全に理解することはできていない。
んなことを分からずともすばらしいものはすばらしい。

ロックンロールの時代で育ち、HR/HMの時代に生きたEXTREMEが90年代にあるべき HR/HMの姿を完成させてしまったものがこの作品だと思う。

これでも僕はポップスの時代にポップスを知らず中高校とHRで育ったギタリストです。
ラストにかけ泣き所満載。

↑Top


wating for the punchline
1. there is no god 2. cynical fuck 3. tell me something i don't know
4. hip today 5. naked 6. midnight express 7. leave me alone 8. no respect
9. evilangelist 10. shadow boxing 11. unconditionally 12. fair-weather faith
wating for the punchline

95.01

評価:☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 10

1st、2nd、3rdと重厚にプログレッシヴにさらにさらに方向性を広げ、次回作 4thはいったいどんなになるんだ?というリスナーの期待を見事に裏切り、
恐ろしいまでにシンプルに、作りこんだものを全て捨てロックの原点に帰ったかのような サウンド。
オーバーダヴは最小限に押さえられ、ギターも2ndと4thでは同じプレイヤーに同じギター、 同じエフェクター、同じアンプで鳴らしてるとは思えないほどクリアな、いや、クリーンなサウンド。
お得意のボーカルハーモニーもほとんどなく。
そのシンプルさがバンドの底力の強さとリスナーを取り込むファンクメタルなリズムがすさまじいことを窺わせる。

バンドのおもしろさを再認識させてくれるすばらしいサウンド。

社会の存在意義を否定し、生きることに何の期待も持たないかのような歌詞。
サウンドからもダークさは感じられる。音使いとかリズムとかじゃなくてね。
エッジの効いた疲弊感。んー不思議。

目に見える知的さは一切排除され奥から滲み出る何かが心地よい。
3rdから続く"真実"の列挙だと考えて聴くとおもしろい。
政治という大きな視点からもっと僕らの身の回りに近づいて"真実"を もっと分かりやすく伝えたかったのかな?

1曲1曲の最後の"オチ"の言葉がとてもおもしろい。
「wating for the punchline」オチを待っている、ってタイトル。
だからなんなの?って。
とてもステキやん。

僕らの世界のただの身近な普段のコンセプトアルバム。だから何なの?
ってのを提示してしまうことは業界にとってはタブーではないのか。

クリエイティブな人間はこうゆうことをしてみたくなるものである。
全てサイクル。

↑Top




http://www.nuno-bettencourt.com/
back