記事一覧

Apocalypse

すばらしすぎた。

死という表現をもって対照的に力強く刻まれる生。
生と死を扱った表現というものはなぜここまで力強いものになるのか。
死といっても、生から訪れる死という瞬間のことではなく、死という状態、個人の生き死にではなく死という状態にある一つの大きな空間というべきか、

言葉で書くとなんと矮小なことか。
飛び散る汗や息遣い、ダンスそのもの、照明の当たり方から骨格、表情、肌の色。
全てが完璧だった。エンターテイメント性も非常に高かった。
特に凝ったトリックがあったわけでもないが、ピアノの演奏は続いているのに、当の本人はピアノから離れ、横たわる死を表現する者の前に立ち見つめるその時。
演奏者がいないのに鳴り続けるピアノの横の出来事だ。
鳥肌が立った。

死という状態を色濃く出し、再生という過程を見事に表現しきり、そのコントラストの強さに生というパワーを強烈に僕の目に刻み込んだ。

http://www.bunkamura.co.jp/cocoon/lineup/08_apocalypse/index.html

目の前で見た。

ファイル 48-1.jpg

■今日の一曲
TOOL / Ænima より Forty Six & 2
映像としては体験していたからとてもすんなり入り込めた。
あとは伊藤淳作「断絶」もすごく入り込んだな。

トラックバック一覧

コメント一覧